在宅勤務になってから、一日誰とも話さない日が増えた。
仕事の連絡はチャットやメールだけ。オンライン会議がない日は、朝から晩まで誰とも会話をしないまま一日が終わる。
そんな生活が続くと、最初は気楽だと思っていた在宅勤務でも、ふとした瞬間に「なんだか寂しいな」と感じることがあります。
特に一人暮らしの場合、仕事が終わってパソコンを閉じても、家の中は静かなままです。
「今日、誰とも話していないな」
そう気づいたとき、急に孤独を感じることもあるでしょう。
在宅勤務を続けながら人とのつながりも大切にするには、どうすればいいのでしょうか。
在宅勤務では人との会話が自然に減りやすい
会社へ出勤していると、意識していなくても誰かと話しています。
朝の「おはようございます」から始まり、仕事について相談したり、休憩時間に雑談したり、昼休みに同僚と食事へ行ったりすることもあります。
一つひとつは短い会話でも、一日を通して考えると意外と多くの人とコミュニケーションを取っているものです。
ところが在宅勤務になると、こうした何気ない会話が一気に減ります。
仕事に必要なやり取りはチャットやメールで完結し、オンライン会議でも用件が終わればすぐに退出する。
そのため、仕事そのものは問題なく進んでいても、人とのつながりだけが少しずつ薄くなっていると感じることがあります。
「一人が好き」と「孤独を感じない」は同じではない
もともと一人で過ごすことが好きな人もいるでしょう。
職場の人間関係に気を遣わなくていい。通勤電車に乗らなくていい。自分のペースで仕事ができる。
在宅勤務になって「むしろ快適になった」と感じている人も少なくありません。
ただ、一人で過ごすことが好きだからといって、人とのつながりがまったく必要ないとは限りません。
仕事で嫌なことがあったときに誰かに話したい。
休日に一緒に食事へ行ける人がほしい。
面白いことがあったときに誰かと笑いたい。
そんな気持ちが出てくることもあります。
「一人は気楽。でも、ずっと一人は少し寂しい」
そんな気持ちがあっても不思議ではありません。
仕事だけで一日が終わる生活になっていないか
在宅勤務では、仕事とプライベートの境界が曖昧になりやすいところがあります。
朝起きて仕事を始め、昼食も自宅で済ませ、夕方になって仕事を終える。
その後は動画を見たり、SNSを眺めたりしているうちに一日が終わる。
翌日も同じ生活を繰り返す。
生活自体に大きな問題はなくても、数か月、数年と続けば「毎日同じことの繰り返しだな」と感じることがあるかもしれません。
そんなときは、「仕事が充実しているか」だけではなく、仕事以外の時間に楽しみや人とのつながりがあるかについても考えてみましょう。
孤独を感じたら、まず小さな接点を増やしてみる
孤独を感じたからといって、急にたくさんの友人を作る必要はありません。
大切なのは、人との接点を少しずつ増やすことです。
例えば、しばらく連絡していなかった友人にメッセージを送ってみる。週末に家族と食事をする。興味のある習い事を始めてみる。趣味のイベントへ参加してみる。
いつも自宅で仕事をしているなら、ときには仕事帰りにあたる時間帯に外へ出てみるだけでも気分が変わります。
「新しい友人を作らなければ」と考えるより、まずは一人だけで完結する毎日に小さな変化を加えるくらいに考えてみると、行動しやすくなります。
「誰かと一緒に過ごしたい」と思ったら
孤独を感じるようになったことをきっかけに、自分の気持ちに気づく人もいます。
「友達もいいけれど、できれば恋人がほしい」
「休日を一緒に過ごせる相手がいたらいいな」
「仕事が終わったあと、今日あったことを話せる相手がほしい」
そう感じるのであれば、恋愛につながる出会いを探してみるのも一つの選択肢です。
しかし、在宅勤務では職場で新しい人と知り合う機会が少なく、仕事帰りの飲み会などから人間関係が広がることもあまりありません。
だからこそ、恋人がほしいと思ったら、今までとは違う場所に人との接点を作る必要があります。
自宅にいながら新しい人とつながる方法もある
新しい人と出会うために、毎週のように合コンやイベントへ参加する必要はありません。
友人から紹介してもらう、趣味のコミュニティへ参加する、習い事を始めるなど、出会い方はいろいろあります。
また、マッチングアプリを利用して、自宅から恋愛につながる相手を探す方法もあります。
在宅勤務の人にとっては、仕事を終えたあとにスマートフォンから始められるため、今の生活を大きく変えずに新しい接点を作れることがメリットです。
最初から「絶対に恋人を作らなければ」と考える必要もありません。
まずはどんな人がいるのか見てみる。気になる人がいたらプロフィールを読んでみる。そこから少しずつ始める方法もあります。
ただし、オンラインで知り合った相手とは、個人情報をすぐに伝えない、初めて会うときは人目のある場所を選ぶなど、安全面への配慮も忘れないようにしましょう。
「このままでいいのかな」と思ったときが生活を見直すきっかけ
在宅勤務で一日誰とも話さなかったからといって、それだけで生活を大きく変える必要はありません。
一人で過ごす時間が心地よいのであれば、その時間も大切にしていいでしょう。
一方で、「最近ちょっと寂しい」「誰かと話したい」「この生活がずっと続くのかな」と感じているのであれば、その気持ちをきっかけに仕事以外の時間を見直してみるのも一つの方法です。
友人に連絡することでも、趣味を始めることでも、新しい出会いを探してみることでも構いません。
大切なのは、いきなり人生を変えようとすることではなく、人とつながる小さなきっかけを一つ作ってみることです。
在宅勤務という働き方を変えなくても、仕事以外の過ごし方は変えられます。
「一日誰とも話さなかったな」と寂しく感じた日が、これからの生活に新しいつながりを増やす最初のきっかけになるかもしれません。
